失ったと思っていた夢の先に、 今の自分がいた。

失ったと思っていた夢の先に、 今の自分がいた。
4月22日・23日、広島にてMDRT日本大会が開催されました。鮮やかな新緑と柔らかな春の光に包まれた街を行き交う人々の中に、胸元に会員バッジをつけた方々の姿が目に入りました。
憧れていた、あの背中
MDRT日本大会。かつて保険の仕事をしていた私にとって、それは特別な意味を持つ場所です。今年も広島の地で多くのプロフェッショナルが集まるこの大会に、いつか自分もあの大きなステージに立って、誰かの力になるような話をしたい。そんな憧れを抱きながら、遠くから先輩方の背中を見つめていた日々が、昨日のことのように思い出されます。
余命半年、消えた夢
しかし、人生は時に予想もしない試練を突きつけます。全身にがんが広がり、告げられたのは余命半年という言葉でした。生きることに必死で仕事を離れざるを得なかったあの時、かつての夢はもう二度と手の届かない場所へ消えてしまったのだと、自分自身に言い聞かせていました。ステージに立つ自分の姿を想像していたものが、まさに想像のままで終わってしまったのだと。
長崎大会、メインプラットホームへ
そんな私が、一年前の長崎大会で、メインプラットホームという最高の舞台に立たせていただきました。幕が上がり、会場の照明が眩しく光った瞬間。目の前に広がる圧倒的な人の数と、そこに至るまでの葛藤、今日まで生かされてきたことへの感謝が溢れ出し、頭の中が真っ白になりました。あの場所まで私を連れてきてくれたのは、縁を繋いでくださった方々の、ひとつひとつの温かい手でした。
夢が叶うということは、自分の力だけで成し遂げることではなく、誰かの想いや縁に支えられ、運ばれていくことなのだと。魂が揺さぶられるような学びを得ました。

違う形で、また、ここにいる
今、広島の街で大会に向かう方々の活気を感じながら、少しの寂しさと、言いようのない愛おしさを感じています。かつての自分が憧れたあの熱気の中に、今の私もまた、違う形ではありますが存在している。そのことが、たまらなく嬉しい。
失ったと思っていた夢の先に、今の講演家としての道がありました。がんサバイバーとして、一人の人間として、これからも等身大の言葉を届けていきたい。新緑の風に吹かれながら、今日という日が誰かにとっての新しい一歩になることを願っています。
講演家 ニーナヒデヒコ
大腸がん余命宣告を乗り越えるためのポジティブな思考の作り方
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