数字の向こう側にある、 あなただけの未来。

数字の向こう側にある、 あなただけの未来。

雨の日が続くこの季節、窓の外を眺めていると、雨粒をまとった木々の緑がしっとりと色濃く見えます。先の見えない曇り空を見上げるとき、私たちは時に、心細さを覚えるものです。

全身7か所への転移、余命半年

私、ニーナヒデヒコは、かつて大きな暗闇の中にいました。大腸がんから始まり、膵臓・肝臓・脳など全身7か所に転移し、余命半年と診断されました。頭の中が真っ白になり、足元が崩れ落ちるような感覚。毎晩のように絶望が押し寄せ、あと何ヶ月この世界にいられるのか、暗闇の中で自分に問い続けました。弱音を吐き、揺れ動く心と向き合う時間は、言葉にできないほど苦しいものでした。

それでも今日、こうして生きている

あれから、気づけば9年という歳月が流れました。決して順風満帆な道のりではありません。再発も転移も経験し、副作用に苦しむ時期もありました。それでも私は、今日もこうして生きています。

数字は、他人の統計にすぎない

これまでの歩みの中で、私は一つの大切な気づきを得ました。医学的なデータや生存率といった確率は、あくまでも過去の多くの患者さんのデータを集めた統計にすぎません。それは他人の数字であり、あなた自身の未来ではないのです。数字を知ることは、現状を把握し冷静に対処するために必要な情報です。しかし、その数字に自分の人生まで預けてしまう必要はありません。

一番近くにいる自分自身だけは、自分の可能性を信じてあげたい。

自分の足で、歩み始めてほしい

困難な状況に直面したとき、誰かが示した数字や周囲の評価だけで、自分の未来を決めないでほしいと思います。一人の人間・新名秀彦として、がんサバイバーとしての実体験を通し、講演家として全国で活動しているのは、等身大の言葉が誰かの心に小さな変化を生むきっかけになればという思いからです。

雨はいつか上がります。濡れた葉が朝日を受けて輝くように、人にもまた、新しい景色が訪れる瞬間があります。数字の向こう側には、まだ誰にも分からない、あなただけの未来が広がっています。

講演家  ニーナヒデヒコ
本名 新名秀彦


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