奇跡は、待っていたら来なかった。

奇跡は、待っていたら来なかった。

梅雨の晴れ間、急に強い日差しが差し込むこの季節になると、ふと自分の命の時間を意識します。

余命半年と告げられた日

がん患者として、医師から余命半年と告げられた日のことは、今も鮮明に覚えています。当時の私は、一人の人間として、ただ絶望し、先の見えない暗闇の中で激しく心が揺れ動いていました。

待っていたら、奇跡は来なかった

あれから多くの月日が流れ、今こうして生きていることは、ある意味で過去の宣告との答え合わせのようでもあります。けれど、それは何かを待っていたら奇跡がやってきた、という話では決してありません。何が正解かもわからないまま、必死にもがき苦しんで、行動し続けた結果です。

無理にポジティブにならなくていい

がんサバイバーとしての私の経験から言えるのは、絶望の中で無理にポジティブになろうとする必要はない、ということです。今、自分の心はこんな感じなんだな、と一歩引いて俯瞰して見ること。それもまた、自分を大切に扱う一つの方法だと思います。

どう生きたいかを、決める

大切なのは、大きな不安に立ちすくむ時こそ、今日という一日、目の前にある小さな出来事に意識を向けること。そして、どう生きたいのか、どこに向かいたいのかを、自分の意志で決めること。

その地道な積み重ねが、結果として次の一歩を踏み出す力になります。

一人の人間・新名秀彦としての講演活動を通じ、この等身大の葛藤と日常の気づきを届けています。私の講演が、何かの壁に向き合う人にとって、静かに前を向く小さなきっかけになれば幸いです。

講演家  ニーナヒデヒコ
本名 新名秀彦