周囲の反対と、孤独な覚悟。

周囲の反対と、孤独な覚悟。

抗がん剤をやめたいと口にしたとき、家族や周囲からは強い心配と戸惑いの声が上がりました。

心が激しく引き裂かれた

大切な人たちを悲しませたくないという思いと、自分の体が悲鳴を上げている限界との間で、心は激しく引き裂かれました。もちろん家族としては、先生の指示に従って少しでも長く生きてほしいと願うのが当たり前です。私のことを思ってくれるからこそ、最初は反対の声も出ました。

最後の責任は、誰にも分け合えない

それでも、どんな選択をしたとしても、その結果として起きる身体の苦痛や死を直接引き受けるのは私自身です。冷たいようですが、最後の責任だけは誰にも分け合えないのだと覚悟を決めました。

納得して引き受けられるのは、世界で私一人しかいない。

家族が、私の決断を信じてくれた

その思いを伝えて何度も話し合う中で、副作用で苦しむ私の姿や性格をずっと見てきた家族は、最終的に私の意思を尊重してくれました。内心は続けてほしいと願いながらも、私の決断を信じて見守る選択をしてくれた家族の強さには、今も深く感謝しています。

誰かの意見に預けてしまうのではなく、自分で悩み、自分で引き受けると腹を括った選択だからこそ、人は前を向いて歩き出せるのだと感じています。周りの温かさに感謝しながら、今日も自分の人生のハンドルを握り直して、一歩ずつ進んでいきます。

講演家  ニーナヒデヒコ
本名 新名秀彦