きれいごとではない恐怖の中で、私が決めたこと

きれいごとではない恐怖の中で、私が決めたこと

心地よい初夏の風が通り抜ける、5月下旬。先日受けた経過観察のMRI検査で少し気になる箇所があると言われ、2ヶ月後の再検査を前に、久しぶりに心がピリッと引き締まりました。

2017年、あの日へ

そのピリッとした感覚は、私の記憶を一気に2017年のあの日へ引き戻しました。リビング・ニーズ特約を受給して2ヶ月が経った頃のことです。突如として襲ってきた激しい頭痛。救急車で搬送された先の病院で、小脳への転移を告げられました。腫瘍の大きさはすでに3センチを超えていました。

恐怖で、全身に力が入る毎日

医師から提案されたのは、開頭手術でした。傷跡が残ることへの抵抗、そして後遺症への強い不安。がん患者として生きる中で、やはり確実にがんは進行していると言う実感、しかも今度は脳転移。きれいごとではなく、ただ恐怖で全身にぐっと力が入りました。

それでも、ハンドルは手放さなかった

けれど、どんなことがあっても生きる、私にとって生きるとは活動すること。その感覚があったからこそ、私は自分の命を誰かに丸投げせず、自ら進むべき道を探す覚悟を持てました。

あの時感じた不安さえも、誰かの小さな勇気になると信じている。

一人の人間・新名秀彦が、講演家ニーナヒデヒコとしてありのままの葛藤を語り続けるのは、そのためです。今日を丁寧に積み重ねていこうと思います。


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