画面越しに届ける、 生きていくことへの願いと誠実さ。

画面越しに届ける、 生きていくことへの願いと誠実さ。

新名秀彦  |  2026年

先日、ウェブでの企業研修に登壇しました。元保険募集人であり、がんサバイバーでもある新名秀彦だからこそ伝えられる視点を、画面越しにお届けする貴重な時間となりました。

支える側から、当事者へ

かつて私は、保険募集人として多くの方の安心を支える側にいました。しかし、自らが患者という当事者になった瞬間、それまで扱ってきた制度や数字の重みは、切実な命の響きへと一変しました。給付金をお届けする立場から、それを受け取り病と闘う立場へ。その境界線を越えたとき、心に去来したのは経済的な不安だけではありませんでした。明日がどうなるかわからない恐怖、誰にも打ち明けられない深い孤独。きれいごとでは済まされない生々しい葛藤が、そこには確かに存在していました。

知識の先にある、人間としての誠実さ

研修では、当時の揺れ動く感情を飾らずにお伝えしました。保険業法、FP、税務、会計、販売心理学など、専門知識を深めることはもちろん欠かせません。しかしその先には、一人の人間が懸命に生きようとする姿があります。誰かを支える仕事の根底にあるのは、相手の尊厳に触れる誠実さ、自身の痛みを伴う体験を通して、改めてそのことを確認する時間となりました。

講演家として言葉を積み重ねる理由

私の言葉が、誰かの心に静かに灯り、明日を生きる小さな糧となることを願っています。あの日、病院のベッドで見上げた空の青さを忘れずに、これからも等身大の言葉を届け続けていきたい。講演家として活動を続ける意義を、改めて深く噛み締めています。

ご参加いただいた皆さま、貴重なお時間をありがとうございました。

講演家  ニーナヒデヒコ


7つのがんを持つ男!ニーナヒデヒコの共病生活【はじめして編】VOL.001

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