言葉ではなく熱量で。シドニーの舞台で届けてきた想い。

言葉ではなく熱量で。シドニーの舞台で届けてきた想い。
シドニー4日目。いよいよ本番当日の朝を迎えました。人生初となる海外での講演です。
小雨と、勝手なマイナス思考(笑)

朝はいつものように、外の空気を感じながらのんびり散歩からスタート。途中でパラパラと小雨が降ってきて、僕の出番のときに大雨で人が少なくなったらどうしよう、なんて勝手なマイナス思考が発動していました(笑)。天気よ、なんとかもってくれと祈りながらホテルへ戻り、朝食をとって身支度を整えます。
最終リハーサル、ステージから客席を見渡す
午前11時半からは会場で最終リハーサル。登壇までの動線やピンマイクの音声、スライドの動きを一つひとつ確認しました。ステージから広々とした客席を見渡していると、ここが人で埋まる光景が浮かび、心地よい緊張と高揚感がじわじわと湧いてきます。リハーサル後は、紹介役を務めてくださる中島さんと昼食へ。お互いの想いをじっくり言葉にし合い、記念撮影を済ませ、本番直前まで仲間たちの講演を聞いて過ごしました。

壇上へ、そして余計な気負いが消えた瞬間
保険募集人だった頃、遠くから先輩たちの背中を見つめ、憧れを抱いていたステージに、業界を離れた自分が、がんサバイバーとして立たせてもらえる。ステージ横で待機していると、客席には日本から駆けつけてくれた仲間たちが応援団のようにぎっしり集まってくれていました。壇上に上がる直前まで多くの方と握手を交わし、写真を撮り合いました。その温もりに触れた瞬間、余計な気負いがふっと消え、程よい集中力へと変わっていきました。
自分に課した、たった一つの約束
今回、自分自身に課した約束はたった一つだけでした。小手先のテクニックや頭で理解させる言葉ではなく、体を通してきた熱量そのもので、目の前にいる人たちの心に火を灯すことです。語り終えた瞬間、海外の方も含めた会場全体からスタンディングオベーションをいただきました。言葉や国境を越えて、魂の想いがまっすぐ届いたのだと感じた瞬間でした。
かつて余命宣告を受け、一度はすべてを諦めかけた夢。それがこうして、たくさんの人の支えと温かいご縁のおかげで、また一つ現実になりました。

どんな逆境の中にいても、未来を切り拓く力は、いつだって自分の中に眠っています。この景色を胸に刻み、これからも等身大の言葉を届け続けていきます。
講演家 ニーナヒデヒコ
本名 新名秀彦
©︎ 2026 Nina Hidehiko