完璧な体じゃなくていい。 不自由なまま、幸せになっていい。

完璧な体じゃなくていい。 不自由なまま、幸せになっていい。
ニーナヒデヒコ | 2026年5月
5月の終わり、東京都内を電車で移動していると、早くもじめっとした重苦しい湿気を感じます。この重い空気に触れると、全身への転移や余命宣告を経験した頃の、先が見えない心の揺れをふっと思い出します。
完治しなければ、幸せになれないという縛り
かつての私の中には、病気が完治しなければ幸せになれないという強い執着がありました。もう今までの自分とは違う、後遺症や再発への不安を抱えたままでは笑うことなんてできないと、自分を追い詰めていたのです。
腹を括ったとき、縛りが解けた
しかし、過去は変えられない。未来に向かって進むしかないのだと腹を括ったとき、がんサバイバーとして歩む私の縛りは、静かに解けていきました。完璧な体に戻らなくても、今日を大切に生き、誰かと繋がって笑い合うことは今すぐにできる。
今のままの自分を肯定する強さこそが、前に進む支えになる。
前向きに治療を進める情報力
前向きに治療を進めるために欠かせないのが、主体的に道を選ぶ情報力です。情報力とは、がん治療を前向きに進めるための重要な力であり、未来を変える力のこと。どのような状況にあっても、人は人生の主人公として歩むことができます。一人の人間・新名秀彦が講演家ニーナヒデヒコとして、きれいごとではないリアルな葛藤と希望を講演の場でお届けし続けるのは、そのためです。
すべてが完璧でなくてもいい。この湿気さえも生きている証拠と受け止めて、目の前の小さな幸せをそっと見つめてみませんか。
……それにしても、今朝は心地よい風が吹いていますね。
講演家 ニーナヒデヒコ本名 新名秀彦
©︎ 2026 Nina Hidehiko