青い主役を追いかけて。 梅雨の庭で見つけた小さな幸せ。

青い主役を追いかけて。 梅雨の庭で見つけた小さな幸せ。

雨上がりに、今年も自宅の庭の紫陽花が鮮やかな青い花を咲かせました。ふとポケットからスマートフォンを取り出してシャッターを切りましたが、画面を見つめながら、少しだけ寂しい気持ちがよぎりました。

いつも車にカメラを積んでいた頃

以前、仕事で各地を車で駆け回っていた頃は、いつも車にカメラを積んでいました。移動中に気になる景色を見つけると、すぐに車を停めて夢中でシャッターを切っていたものです。今はもっぱら手軽なスマホで済ませていますが、便利さと引き換えに、やはりどこか物足りなさを感じます。

ひと手間のプロセスに、楽しさがある

スマートフォンは便利な道具ですが、カメラとは少し本質が違うのかもしれません。一眼レフのファインダーを覗き、どの角度が一番美しいか、しゃがみ込んだり背伸びをしたりしながら被写体とじっくり向き合う。

あのひと手間のプロセスそのものに、写真の楽しさがありました。

効率の先にある、自分らしい選択

がんサバイバーとして生きる中で、目の前の景色に手間を惜しまず、心と時間を尽くすことの豊かさを改めて感じています。講演家ニーナヒデヒコとして各地でお伝えしている心の置き場所も、効率や手軽さの先にある、自分らしい選択の中にこそある気がしてなりません。

今夜は久しぶりに古いカメラのレンズを磨いて、次の晴れ間を待ってみようと思います。皆さんは最近、あえてひと手間かけて楽しんでいることはありますか。

講演家  ニーナヒデヒコ
本名 新名秀彦